フォトショップを使用して写真の補正を行う方法はいくつかあります。写真の補正には、色調補正、明るさ・コントラストの調整、シャープネスの向上などが含まれています。
ここではトーンカーブを使った写真補正を紹介します。
たとえば、素材となる写真がくすんでいる場合に全体的に明るく仕上げる音が可能です。その他にも、色のメリハリを強調したり、シャドウとハイライトの強弱によってコントラストを付けることもできます。
フォトショップでS字のトーンカーブを使った写真補正を行う
トーンカーブを使って、写真にメリハリを付けます。
今回は、このように変化をつけてみました。
- フォトショップを開く: 対象の写真を開いてください。
- トーンカーブにアクセスする: メニューバーから「画像」を選択し、「調整」→「トーンカーブ」を選択します。
または、キーボードショートカットで、Cmd + M (Mac)またはCtrl + M (Windows) を使ってトーンカーブを開くこともできます。 - S字カーブの作成: トーンカーブダイアログボックスには、グラフが表示されます。これは、画像のトーンの範囲を表しています。
ここで、S字の曲線になるように、線を調整していきます。
- 中間トーンを引き上げる:
曲線をやや上に引き上げることで、中間トーンを明るくします。 - ハイライトを強調する:
曲線をやや下に引き下げることで、ハイライトを強調します。 - シャドウを深くする:
曲線をやや下に引き下げることで、シャドウを深くします。
- 中間トーンを引き上げる:
トーンカーブの線は、左下が写真の暗い部分で、右上が写真の明るい部分にあたります。
S字のカーブを作るには、左下を引き下げてより暗くし、右上を引き上げることによって、より明るくしていきます。
暗くすることで、画像のコントラストが向上し、なおかつ明るい部分をより明るくすることによって、ハイライトが強調されます。
カーブを調整する際は、少しずつ変更を加えて効果を見ていきます。
ただし、変化を大きくしすぎると、画像に不自然な効果を与える可能性がありますので、仕上がりを確認しながら行います。
人物写真の場合には、トーンカーブで色相を指定した調整をすると良い
写真が人物の場合には、トーンカーブを使って特定の色相を調整すると良いです。
フォトショップのトーンカーブでは、RGBチャンネルや、個々のカラーチャンネル(赤、緑、青)に対してカーブを調整することができます。
ここでは印刷用のCMYKになっていますが、CMYKの場合は、シアンを少し下げます。
RGBの場合には、ブルーを少し下げます。
肌のくすみがとれました。
トーンカーブを使用した、赤・青・黄色の調整が画像に与える影響
フォトショップのトーンカーブを使用して、赤、青、黄色の調整を行うと、それぞれの色相に対して画像全体の色合いが変化します。
【一般画像に与える効果】
- 赤の調整:
・赤のトーンカーブを上げると、赤みが強調され、画像全体が暖かい色合いになります。
・赤のトーンカーブを下げると、赤みが削減され、画像がクールな色合いになります。 - 青の調整:
・青のトーンカーブを上げると、青みが強調され、画像が冷たい色合いになります。
・青のトーンカーブを下げると、青みが削減され、暖かみのある色合いになります。 - 黄色の調整:
・黄色のトーンカーブを上げると、黄色が強調され、画像がより暖かい色合いになります。
・黄色のトーンカーブを下げると、黄色が削減され、よりクールな色合いになります。
【人物写真の場合】
人物写真に対して赤、青、黄色のトーンカーブを調整すると、その人物の肌の色調や写真全体の雰囲気が変化します。
- 赤の調整:
- 赤のトーンカーブを上げると、肌の赤みが強調され、暖かみのある肌色になります。これにより、肌のトーンがより自然に見えることがあります。
- 一方、赤のトーンカーブを下げると、肌の赤みが減少し、よりクールな色調になります。これにより、肌の色が青みがかったり、より白っぽく見えることがあります。
- 赤のトーンカーブを上げると、肌の赤みが強調され、暖かみのある肌色になります。これにより、肌のトーンがより自然に見えることがあります。
- 青の調整:
- 青のトーンカーブを上げると、写真全体が青みがかった冷たい色調になります。これは、特に屋外で撮影された写真に対して、青空や影の強調に役立つ場合があります。
- 青のトーンカーブを下げると、写真が暖かみのある色調になります。これにより、肌の色がより自然に見えたり、写真の雰囲気が穏やかになることがあります。
- 青のトーンカーブを上げると、写真全体が青みがかった冷たい色調になります。これは、特に屋外で撮影された写真に対して、青空や影の強調に役立つ場合があります。
- 黄色の調整:
- 黄色のトーンカーブを上げると、写真全体がより暖かみのある色調になります。これにより、肌の色がより温かみを帯びたり、写真がより明るく見えることがあります。
- 黄色のトーンカーブを下げると、写真がよりクールな色調になります。これにより、肌の色がより青みがかったり、写真の雰囲気がより冷静になることがあります。
- 黄色のトーンカーブを上げると、写真全体がより暖かみのある色調になります。これにより、肌の色がより温かみを帯びたり、写真がより明るく見えることがあります。
人物写真においては、肌の色合いや写真の雰囲気を自然に保ちつつ、ポートレートの目的や意図に合わせてトーンカーブの調整を行うと良いです。