フォトショップを使用して、写真に光のフレアを入れます。
フレアとは、カメラで撮影する際に、レンズに直接光が当たることによって生じる効果で、通常は写真や映像において見られる現象のことです。
太陽の光がキラキラ輝いています。このような、複数の明るい点や線の形あらわれるのがフレアです。
光のフレアの発生とその特徴
フレアが発生する際の特徴:
- 輝く点や線の形成:
光のフレアは、明るい光源(太陽や照明など)がレンズに入射する際、その光がレンズ内で反射や散乱を経て、複数の明るい点や線が映像に現れることがあります。 - 色と形の変化:
フレアの形状や色は、使用されているレンズやそのコーティング、光源の性質によって異なります。円形のフレアや色彩の変化が見られることがよくあります。 - 対光撮影時の発生:
光のフレアは通常、直射日光や強い照明がある状況で対光撮影(ライトがカメラのレンズに対して直接来ている状態。逆光の時)が行われた際によく発生します。 - 美的な効果:
光のフレアは時には望ましくないものと見なされることもありますが、一方で芸術的で美的な効果としても利用されることがあり、特に映画や写真の分野においては創造的に活用されます。
フォトショップを使って写真に光のフレアを追加する方法
フレアを使って、写真に光の差し込みエフェクトを追加する方法を紹介します。
- フォトショップで、素材の写真を開く。
- グラデーションレイヤーを作成:
「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」をクリックし、「グラデーション」を選択 - グラデーションの作成:
赤枠部分をダブルクリックすると、「グラデーションエディター」が表示されます。
基本のプリセットのうち1つを選び、「ノイズ」を選択する。
粗さを調整。
カラーモデルを、「HSB」にし、Sの右側にある三角部分のボタンを左端へ移動させる。
「開始位置を乱数的に変化させる」をクリックすることで、光の入り具合の調整ができます。
何度かクリックしながら、加減を決めたら、右上のOKボタン。 - フレアの位置や角度を調整:
スタイルを「角度」にする。
写真の上に表示されたフレアをドラッグしながら動かして、光の位置を決めます。角度も調整していきます。
不透明度を下げて、背景の画像が表示されるようにします。
レイヤーの種類を「比較(明)」に合わせます。 - 明るさ・コントラストを調整する:
このままだと、オリジナルよりも全体的に少し白さが残るため、コントラストを出していきます。
再度、「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」をクリックし、「明るさ・コントラスト」を選択。
明るさ、コントラストのそれぞれの三角のボタンを左右に動かしながら、調整していきます。
左側が、フレアを入れた画像です。
フォトショップでフレアを入れる場合の注意点
光のフレアは、芸術的な効果として意図的に活用されることもあります。
例えば、映画や写真の撮影において、光のフレアを意図的に導入して、シーンに深みや雰囲気を加えることがあります。
また、一部の写真家やデザイナーは、光のフレアを美的な要素として活用しています。
思い描いたフレアを狙い通りに撮影するのは難しいので、そんなときにもフォトショップであれば簡単にフレアを入れることができます。
ただし、フォトショップでフレアを使う際に、光の差し込みとは別方向からフレアが出ていたり、影の向きと合っていないなど、適切に使用されていない場合、不自然に見えることがありますので、注意が必要です。